2008
深い水の底で
僕は溺れていた
なんだかとても苦しくて
それはいつまでも続くような気がしていた
よく見てみるとなんてことはないただの水溜まり
きっと自然にできたものだろうと思った
世界なんて全部自然にできたもの
それ以外ってあっただろうか
やがて乾いて消えてなくなってしまう
けれど底の方でなにか光るもの
近づいてみると透明な結晶
それは宝石でも何でもないただの塩だった
当たり前のようにそこにはあるのに
当たり前のようにここにはなくて
そんなごく当たり前のことを考えている
それもきっと当たり前なんだと思った
誰かが流した滴の一粒で僕は溺れ
また客観的にそのことを眺めている
乾いたワジで結晶を見つけ
それによって当然の意味を知る
本当の答えなんて皆解らない
自分にだって解らない
この星だってもしかしたら
誰かの一滴なのかもしれないのだから
2008
それに手が届く
しかし僕らでは
あれに触れることは叶わないのだろう
願うと願わないとに関わらず入力される情報
本当は皆望んでいないはずなのに
いつの間にか染まっていってしまう
その暴力的な固定観念に
直接手を下すのは常に言語による支配
行動は伴うものではなく変化するもので
いつでも見えない力が働いている
それが例え見えるものであったとしても
自己と外部とを繋ぐ濃密で希薄な関係
生み出される利害も空間も越えて
いつからか温度は下がり始める
それに気付く事は無いけれど
なくしたものとすてたもの
どちらももう手に入らないもの
それでもきっと
最初から手になど入れてはいなかったのだ
空想の中での現実
自分はいつも何かに追いかけられていて
転んだ順に一人ずつ消えていく
さいごに残るのは今の自分ではない事を祈っている
それはキョウヨウであって欲しい
少なくともこの瞬間だけは
2008
視界に広がるのは只々雑多な構造物で
僕は再びかえる為のランドマークを探す
もう二度と訪れなくても
記憶に残ればそれでいい
忘れてしまっても構わない
それは重要でないことの証明になるから
きっと全ての物には質量があって
軽い物は空に飛んで行ってしまうのだ
夢とか希望とかは多分空気よりもずっと軽くて
だから人は歳を経る毎に身体が重くなって
最後には動かなくなってしまうのだ
手と手が繋がって構成される輪
それでも関係性を確保したくて
多人数を望む僕達はいつでもtriangle
驚くほど脆く弱く儚く
不完全なのに温かい
高速で流れる景色に見とれる余裕は無くて
瞼に残るのは流線型の残像
僕等は夜だって飛び立てる
それは光よりも速く歩くより遅い速度で
2008
やけに汗をかいていて自分でも驚く
気が狂う程の情報を日々消化
それは人間に与えられた能力を超えているのではなくて
自分にその性能が備わっていないだけ
忘れることは覚えるよりもずっと複雑で
簡単なはずなのにとても難しい
きっと
食べるのは簡単だけれど吐き出すのは難しい
それと同じなのかもしれないと思った
気圧が日々変化するのと同じように
気温が日々変化するのと同じように
自分も毎日変化を繰り返していて
だけど誰もその変化に気付いていないだけで
多分自分も気付かないし気付けない
当たり前のように過ぎていく時間が鉛の様に重くて
いつまで経っても開かない瞼
捨てたいものはいくらでもあるのに
手に入れたいものが何一つない憂鬱
起きなくてはならないのは自分の方で
眠らなくてはならないのは僕自身で
それはきっとシンクロニシティ
捨てるように拾って
吐き出すように食べて
忘れるように覚えて
出力するように入力して
死ぬように生きて
いつだって白昼夢
2008
いつの間にか変わってしまったのはきっと僕の方で
別に元に戻す必要なんてないから
できたらありのままの自分でいられたらいい
僕を形作るものはきっと自分自身で
その自分から生まれたものが僕
捨てないで並行していけたらいい
新しく作るのは大変だから
少しずつカスタマイズ
それは新芽の伸びるような速度で
一から作るのは大変だから
自分なりにカスタマイズ
それは春の眠りのような温度で
あの雲から落ちる最初の一滴を浴びてみたくて
鈍い曇り空の元を走っていたのに
触れてみたらなんてことはないただの雨で
そんな当たり前の事がひどく馬鹿らしく思えてきた
僕達は広いように見える狭い世界に生まれて
そこから旅立つのがいつだって怖くて
焦燥感から抜け出したくて現実逃避
あの雲の上にあるのは
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ある場所ではカラス。
またある場所ではキーレス
というHNも使っています。
どちらかと言えば、かっこいいものよりも、かわいいもの、やわらかいものの方が好き。
ゲームで言えばRPG好き。
でも最近はレベル上げがたるいのでRPGプレイ時間減少中。
嫌いな食べ物は
ほぼありませんが、
生姜風味のかりんとうだけは食べられません。(嘔吐経験あり)
※妄想癖あり。
