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詩や雑記などをとりとめもなく書いております。ゴルフもちまちま。滞りつつ更新中。

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2009

02/10 (Tue) 23:22

「アイスイム」

深い川の底を泳ぐ夢を見た
とても暗くて
とても冷たくて
とても綺麗な水の質感
ここはいつでも
優しい場所

嘘が苦手な君は
笑顔の中の目が泳いでいる
そんなこと
気付かない方が幸せでいられたんだ

君の瞳の中を泳いでいる
ここは
とても暗くて
とても冷たくて
とても綺麗で
そしていつでも
優しい場所


「silhouette」

私の映る舞台は十畳
光源は間接照明

私の滲む舞台は白塗り
アルコールの僅かな余韻

やめてしまった通信教育と
失くしてしまったあのピアス
戻るはずのない時間の感覚に
不意に目が眩む二十五時

腐りかけの右腕と
腐りかけのシルエット


「流れる、消え入る」

明かりを消して
優しい音楽とキミの手の温もり
目を閉じたら
浅葱色のあの光が見えた

次の瞬間
気がついたら涙が流れていて
どうしてだろう
悲しくなんてないのに

ビール瓶の底を胸に押し付けられているような痛み
いっそその凶器でおもいきり殴ればいいのに
ビール瓶の底を胸に押し付けられているような痛み
いっそその狂気で切りつけてくればいいのに

薄れゆく意識の片隅で
もしかしたら私は笑っていたかもしれない
それはキミに
いつまでも笑っていて欲しいから


「冬空ドライヴ」

僕の青い車で旅に出よう
それはどこか遠い
誰の手も届かない場所

日の出と同時に
どこかで雷管の鳴る音が聞こえた
急いで車に乗り込むのだけれど
あれはきっと

流れる雲を見るのが好きだった
明日からの毎日を考えなくて済むから
夕陽に透けた君の髪の色が好きだった
少なくとも今を感じることができるから

夜の高速道路
追い越し車線を走っていたら
いつの間にか空を飛べそうな気がした
横で眠る君を連れて
どこか遠い
誰の手も届かない場所へ

 

9978032f.JPG

 

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無題
POETRY TOWNから飛んできています。
お久しぶり、になるでしょうか。
たくさん詩を書く方だったんですね。
感想を寄せたいと思います。

「アイスイム」
夢ならではの世界というか。呼吸までできる水の中というイメージがわきました。ジブリの「千と千尋の神隠し」のワンシーンのように。母親の胎内にあこがれて、でもいまさら戻れない感覚が夢になって出てきた。そう感じました。「君」は嘘をつくこともできない胎児ということで。

「silhouette」
まずタイトルが何語なのかがわからないことを正直に謝ります。でもきっとシルエットだ。
場面設定が不思議な感じでした。時間が前後に揺れているような。25時という表現が出ているけれど、その25時のミクロの数まで思い返すパルスが走ってるような(自分でもなに言ってるかわからなくなってきました)。

「流れる、消え入る」
詩の内容よりもむしろ浅葱色とホームページのタイトル「色彩のない世界にひとつ色」に惹かれました。そういう色なんだろうか。

「冬空ドライブ」
なんだかスピッツを思い出します。季節は違うのですけれど。
Shiner 2009/02/12(Thu)19:50:46 編集
コントラスト
この写真をずぅーと見入ってしまいました。

写真って奇妙なものですね。
昔の出来事も表面上、あとで確認できたり、
今もこうして同じ風景を一緒に見てなくても見れてたり…
とっても不思議な気持ちになりました。





にろっぺ 2009/02/12(Thu)23:11:04 編集
返信
少し疲れているので、日本語がおかしかったり、
失礼な言葉遣いがあるかもしれません。その時はご容赦下さい。
(時々なるのですが文章校正にエネルギーを割けないので…。)

Shinerさんへ

自分は多く詩を書くほうなのだと初めて知りました。
他の方の詩を書く頻度をあまり多く知らないので、少し驚きです。
むしろ少ない方だと思っていました。
すみません。詩の内容については、
自分からは何とも言い難いというのが正直なところです。
自分にとって詩はネガティブな感情の結晶というか、
それによってしか正確に表現する術を知らないというか、そういうものなので、
ほとんど頭に浮かんだ状態のまま書いています。
強いて言えば、今回は4つの連詩でストーリーを表現してみたつもりです。
ただ感想はとてもうれしいです。ありがとうございます。
なんだかんだであちらには最近投稿できていません。
投稿するに値しないようなものしか最近書けていない上、
詩を作るときは大抵このような状態なので…。

にろっぺさんへ

そうですね。写真はある程度その場所を正確に切り取ります。
目に焼きついた風景と写真での風景は実は結構違っていたり。
この写真は北海道に行った時のものです。
正直あまりいい思い出はないのですが、
写真は気に入ったものが多かったりします。
不思議ですよね。
銀兎 URL 2009/02/13(Fri)21:53:01 編集
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HN:
銀兎
レベル:
40
性別:
男性
誕生日:
1984/10/29
職業:
会社員
趣味:
ゴルフ、音楽鑑賞(ロック・ポップ系の邦楽多め)、ゲーム、詩を書くこと、読書、飲酒(ぉ
自己紹介:
銀兎(ぎんと。と読みます)
ある場所ではカラス。
またある場所ではキーレス
というHNも使っています。

どちらかと言えば、かっこいいものよりも、かわいいもの、やわらかいものの方が好き。

ゲームで言えばRPG好き。
でも最近はレベル上げがたるいのでRPGプレイ時間減少中。

嫌いな食べ物は
ほぼありませんが、
生姜風味のかりんとうだけは食べられません。(嘔吐経験あり)

※妄想癖あり。
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