スカイ・クロラシリーズ考察

本当は明日発売みたいですが、
イクリプスの販売は今日みたいな話を店員さんから聞いたので、
今日、買ってきて早速読んでみました。

んーむ。何とも、色々わかったような、余計わからなくなったような…。
少なくとも、自分の中で色々と考えていた選択肢のうちの一つになったような、
そんな気がしないでもないです。
また数回読んでみて、少しずつ考えてみるしかないかもです。
ただ、たぶんこうなんだろうなー。というのはわかったので、
それについて思った（考えた？）ことを書いておきます。
だだし、相当なネタバレになってしまうと思うので、
できれば「続き」はシリーズをよく読まれた方、もしくは、
軽く読んだけれど理解できない、ネタバレでもいいよ、という方のみで。

まず、これらは自分が考えた一つの「説」のようなものなので、
正解とは限りません、悪しからず。

核心から言うならば、
まず、一番自分が気になっていた（おそらくは全国の愛読者の方達も同じはず）、
草薙水素や函南ユーヒチ、栗田ジンロウについてですが、
今日軽く読んだ感じでは、函南＝草薙で、栗田＝草薙であると思いました。
ただし、函南≠栗田なのです。
シリーズ中のどこかで、函南は一度草薙になって、再び函南に戻る、と。
同様に、栗田は、函南がなっている間の人間なのです。
性別は、何とか科学的にうまくやっているのでしょう。
そうでないとうまく説明ができません。（少なくとも自分は）
現代の医学ではある程度限界がありますが、性転換手術の分野では、
この世界は進歩しているのかもしれません。
記憶についてですが、キルドレは、老化がある程度の年齢を期にしなくなります。
とは言っても、完全に老化がしないというわけではなく、
周期的に新しいもの（細胞？）と入れ替わることで老化が進まなくなるようです。
通常の人間はその細胞分裂の回数が決まっているのですが、
キルドレにはそれがないのかもしれませんね。
その、新しいものと入れ替わる際に、古い記憶は少しずつ消えていってしまう、
ということらしいのです。
記憶というものは、老化現象の一種なのだ、というような内容の記述から、
そう推測しました。
つまりは、函南は草薙になっている間の記憶はほとんど全くと言っていいほど
残されていないし、栗田についても、それは同様だと考えます。
恐らくは、情報部の人間や社内のごく一部の人間しか知り得ない情報であり、
尚且つ、会社では「草薙」は看板的存在であるので、
外部にこのことが漏れないように、極秘の事項なのかもしれません。
「顔」についてはやはり整形手術の進歩によって、ある程度は変えられるもの、
という考えです。ただやはり、草薙の周囲にいる人は、そのわずかな「違い」
に気付いているようですが。声も同様なのかも。

そして、この説（？）を裏付ける考えが他にもあったりします。
スペルの問題なのですが、草薙水素は「KUSANAGI　SUITO」
栗田ジンロウは「KURITA　JINROU」です。
２つの合うアルファベットを消去していくと、残るのは、
「SAGS」、「RJR」となります。
シリーズ中での最後の変化があったとすれば、栗田→草薙ですが、
ここで、アルファベット順でRとSは並びです。
つまり、栗田が草薙に、言い換えると、次の段階に変化したという意味で、
RとSは同等であると考えます。すると、「AG」、「J」が残ります。
ここで考えたのが、作者が「J」と「G」を間違えたという考え。
自分も時々間違えるのですが、「ジ」と入力する際に、
「JI」と打たずに、「GI」と打ってしまうこと。これでは「ギ」になってしまいます。
もしそうであるならば、消すと、草薙の方に、「A」が残ります。
つまりは『エース』であるということを示しているのかなと思いました。
もしくは、そのまま、「Ag」つまり元素記号で『銀』を表すものと、
「J」つまり『ジャック』を表すものという意味なのかもしれません。
函南ユーヒチについては、まだ考察中です。
スペルがいまいち掴みきれない部分があって、苦戦中なのです。
カンナミの部分も、「KANNAMI」とするか「KANAMI」とするかで違いますし、
（なんだかカナミと呼ばれていたシーンがあったような気もするので）
ユーヒチについてはもっとわかりません。ユウイチとする方法もあるので。
今の段階でものすごく強引に妄想力を働かせて考えるとすれば、
こういった考えもできます。
「KANAMI　YUUHITI」として考え、先ほどの容量で消していくと、
草薙が「SGSO」、函南は「MYHI」が残ります。
それぞれアルファベット順に並べ替えると、「GOSS」、「HIMY」。
合わせて考えれば、『Hi my GOSS』。
GOSSさんというのは、最近まで、アメリカのCIAの長官をなさっていた方だそうです。
だから何だという感じです。たぶん違いますね。うん。
『I go my HSS』とも読めますね。
HSSは、軍用ヘリの名称にもあるようですし、
高速度鋼という、金属を高速で切断するための金属（High Speed Steel）
としてもあるみたいです。どちらもありそうでないような、微妙な感じですね。

話は変わりますが、映画版では、主人公達が所属する会社の名前が、
「ROSTOCK」社となっていますが、これは、
１９６０年代～１９７０年代にかけて成長した、アメリカの巨大企業である、
「ROCKWELL」社からとったような気がします。
軍事産業や航空機産業なども手がけていたようですので。